ヒカキンはなぜ成功した?YouTubeが産み出した「ヒーロー」に必要な要素と動画に隠されたテクニックとは?

数々のテレビ番組にも出演し、YouTubeだけではなくエンターテイメント全般の
「王様」として君臨しているヒカキンさん。

運営するチャンネルの総アクセス数は100億回を突破し、
HIKAKIN TVのチャンネル登録者数は驚異の916万人(2021年5月31日時点)。

そんなヒカキンさんの運用する「HIKAKIN TV」は、なぜ成功したのでしょうか。
その理由について解説していきたいと思います。

まずはHIKAKIN TVの基本的な情報から確認しましょう。

HIKAKIN TVのチャンネル開設日、登録者数の推移、上げている動画のジャンルは?

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ヒカキンさんは、2011/07/19にメインチャンネル「HikakinTV」を開設。

2021年現在でチャンネルの合計再生回数は83億回を超えており、
SNS一般化された現代では「知らない人はいない」と言っても過言ではないでしょう。

HIKAKIN TV(ヒカキン)のチャンネル登録者数の推移

2011/7/19 HIKAKIN TVチャンネル開設
2012/10/2 チャンネル登録者数10万人突破
2013/7/28 チャンネル登録者数50万人突破

チャンネル登録者数がぐんと伸びたのは2013年。
YouTuberという言葉が存在しなかった当時に
「1年間で40万人のチャンネル登録者数が増える」事はほとんど起こり得ない事象でした。

2014/1/21 チャンネル登録者数100万人突破
2015/3/7 チャンネル登録者数200万人突破
2016/4/26 チャンネル登録者数300万人突破
2017/4/6 チャンネル登録者数400万人突破

400万人突破の動画「ヒカキンTV登録者400万人突破の瞬間と日本のYouTubeのヤバさついて語る」では、
日本でYouTubeがこれだけ流行していることの凄さについて言及。
「英語圏の15分の1しかYouTubeユーザーが存在しない日本で、400万人という数字が発生していること自体に相当なポテンシャルがある」と述べています。

2017/8/27 チャンネル登録者数500万人突破
2018/5/9 チャンネル登録者数600万人突破

600万人を突破した時の「今後についてのまじめな話 & マイクラ実況について【ヒカキンTV600万人突破記念】」という動画では、

「100万再生の動画を毎日上げる」事よりも、「200万再生の動画を1日おきに上げる」事にパワーを感じていると言及しています。

2019/2/5 チャンネル登録者数700万人突破
2020/3/4 チャンネル登録者数800万人突破
2021/4/17 チャンネル登録者数900万人突破

900万人を超えた時の動画「登録者900万人突破したのに祝えなくなりました…」では、
駄菓子を食べながら1,000万人を目指す決意を吐露。

どこまでも「調子に乗らない」謙虚な姿勢に、
コメント欄でも「この人は1,000万人になるべきだ」という称賛で溢れました。

ちなみに、HIKAKINさんが初めてYouTubeに動画をアップロードしたのは2007年
後に有名の架け橋となる「HIKAKIN Beatbox」という動画がこちらです。

2010年にはこのスーパーマリオのボイスパーカッションの動画が有名になり、
HIKAKIN TVを別チャンネルで始めたという経緯があります。

HIKAKIN TVが成功した3つの理由

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さて、そんなHIKAKIN TVですが、何故こんなにもチャンネル登録者数が伸びたのでしょうか?
筆者はその理由を以下の3つと捉えています。

  • わかりやすく卓越した特技を持ち合わせており、プラットフォーム側から「ヒーロー人材」と任命された
  • 先行者利益を限界まで掴みとり、2番手以降のヒーロー人材に付随する恩恵を十分に受けた
  • 「攻め」ではなく「守り」に特化。減点されないどこまでも謙虚な姿勢

1つずつ内容を解説します。

わかりやすく卓越した特技を持ち合わせており、プラットフォーム側から「ヒーロー人材」と任命された

HIKAKIN TVの隆盛を理解するためには、Googleが提供する「YouTube」という
プラットフォームの運営者側からの視点が欠かせません。

YouTubeは元々「ホームメイド動画を共有するためのプラットフォーム」であり、
「面白い動画を世界中に発信する」という目的では使用されていませんでした。

しかし、GoogleはYouTube事業を発展させたい。
そんな想いがある時、プラットフォームの繁栄に最も合理的に寄与する「戦略」はどのようなものになるでしょうか。

答えは「プラットフォーム内に存在する誰か1人を突き抜けた成功者として世の中に認知させる事で、
2世、3世を目指すユーザーを自動的に流入させる」
事です。

HIKAKINさんの代表作とも言える作品「Super Mario Beatbox」は、
タイミング、流行性、実力の三拍子が揃ったコンテンツでした。

言い換えれば、2007年という「プラットフォーム繁栄初期」の段階で「言語を超えて」世界中に発信できる内容で、
かつ「ビートボックス自体の実力が突き抜けている」というものでした。

この要素を持ち合わせている人材を探していたGoogleはHIKAKINに目をつけ、
プラットフォーム上での優遇措置や「バズる仕掛け」を運営そのものが産み出しPRを行い、広告をつけて収益を生ませ、世の中に認知させたのです。

つまり、プラットフォームに「ヒーロー人材」として任命されたのです。

先行者利益を限界まで掴みとり、2番手以降のヒーロー人材に付随する恩恵を十分に受けた

最初にブルーオーシャンに飛び込んだ人には「先行者利益」が訪れます。

ヒカキンさんは上述の通り「ヒーロー人材」として世の中に売り出されました。
すると当然のように「椅子取りゲーム」が始まります。

クッキングジャンルでの席は空いているか、ゲーム実況の席はどうだ、ちょっと危険なことをする実験チャンネルはどうだ・・・

これらのように「椅子取りゲーム」が始まったYouTubeで次々と話題になる人材が現れると、
当然「このプラットフォームで1番すごい人は誰なの?」と調べる人が出てきます。

その「1番すごい人」に君臨していたのがヒカキンさんであるため、
彼は2番手以降が頑張れば頑張るほど知名度や再生回数を獲得していったのです。

「攻め」ではなく「守り」に特化。減点されないどこまでも謙虚な姿勢

有名になると「粗探し」をする人々が現れます。

これは単なるアンチとは異なり、「椅子から引き摺り下ろして自分が1番になる」
と言った類のモチベーションも含まれるためかなり厄介です。

ところがヒカキンさんは「究極にクリーン」なロールモデルを歩んでいるため、
「減点」のしようがないほど謙虚で正義感に満ち溢れた人材です。

「守り」に特化した人材であるからこそ、王者で居続けることができるのです。

HIKAKINさんの動画に隠されたテクニック

そんなHIKAKINさんですが、勿論これだけの数字をあげているのにはきちんと戦略があります。
動画内でも「長く動画を見てもらう工夫」テクニックがあちらこちらに撒かれています。

  • 視点切替の回数が多い
  • 飼い猫「まるお&もふこ」の存在
  • 終わりのじゃんけん

とにかくYouTubeにおける「基本」であるこの3点を徹底していると言っていいでしょう。
順番に解説します。

HIKAKIN TVの動画に隠されたテクニックその1:視点切替の回数が多い

まず最初のテクニックは「視点切替」です。
基本的なことですが、視聴者を楽しませる工夫の一つとなっています。

どんなに好きなYouTuberであっても、人間である限り本能的に感じてしまうことがあります。

それは「飽き」です。

たとえトークが上手であっても、人間は視点が固定された映像を長く見ることができません。
そこでHIKAKINさんが取り入れているのが「視点切替を多用する」というテクニックです。

たとえば、アイキャッチとして蜂が飛んでいるカットを挿入したり、トークが長くなるときはズームを積極的にしたりと、とにかく画角が変わるよう務めていることがわかります。

HIKAKIN TVの動画に隠されたテクニックその2:飼い猫「まるお&もふこ」の存在

動物が画面に映るだけで、視聴維持率はグーンと上がります。
これはYouTubeに限らずTwitterでの「バズり」にも多用されているテクニックです。

HIKAKIN 【ご報告】家族が増えました

可愛い猫はそれだけでファンを作ります。

仮にHIKAKINさんの動画そのものに面白みを感じていなくても、
「いつか猫が映るかも」という期待だけで期待を生むことができるのです。

この技法は後にラファエルさんを初めとして、様々なクリエイターに受け継がれていきます。

HIKAKIN TVの動画に隠されたテクニックその3:終わりのじゃんけん

3つ目のテクニックはいわゆる「サザエさん効果」です。
終わりに定例の双方向コミュニケーションを設けることで、
視聴者を最後の画面まで維持するという方法です。

「別にそんなものがあっても見ないけど」と思う方も多いでしょうが、
このテクニックの真の目的は「もやもやする」を想起させるところにあります。

じゃんけんなんて別に興味がない方が大半なのですが、
「HIKAKINさんの動画を見たのにじゃんけんをしていないのは、なんかもやもやして次に進めない」
という感覚を煽っているんですね。

他にもたくさんテクニックと呼べるところは隠れているのですが、「毎動画必ず意識しながら編集されている」という代表的な部分はこの辺りでしょうか。

まとめ:基本に忠実。王道中の王道をやれ!

HIKAKINさんの成功の軌跡を分析してきましたが、特段奇抜なことはしていないのが結論です。

しかしながら、「当たり前のことを誰よりも早くやる」というその姿勢そのものが、
HIKAKINさんの今を作っていることは間違い無いでしょう。

「王道中の王道」が、HIKAKINさんから学ぶ言葉ですね。

そんなHIKAKINさんは、2020年に一体何を予測しているのでしょうか。
Masuo TVさんの動画の中でHIKAKINさんが予測した2020年のYouTube界も是非ご覧ください。

また、HIKAKINさんがアップロードしている特定の動画について、
どのような技法が使われているのか編集技術を分析している記事も参考までに置いておきますのでよろしくお願いいたします。

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