どうも、YouTuber分析家のヒトミです。
今回は、昔から生配信の醍醐味とも言える「凸待ち」に隠された魅力について分析していきたいと思います。まずは知らない人のために、この「生配信凸待ち」ってそもそもどういうものなのかを見ていきましょう。
↓あのヒカルさんもライブ配信へ参入。第二回の放送では凸待ちを採用していましたね。
ライブ配信「凸待ち」とは?
ニコニコ生放送などで大人気コンテンツとされていたこの「凸待ち」。この凸待ちとは、視聴者とリアルタイムで電話をする「突撃」をする人を待つという意味が込められています。
配信者は自分と連絡の取れる電話番号なりSkypeなりを公開し、ある特定のお題を決めたり、自分の発言に対する意見だったり、自分と話したい人、アンチの人などに対し「今自分と話したい人はこちらに連絡してください」と募集。
まさに「誰でも」参加ができる視聴者参加型のリアルタイム企画となっているのです。
凸待ちが人気になる理由
凸した人の売名になる
この仕組みは非常に合理的で、インフルエンサーマーケティングの本質を得ています。突撃した人は自分自身がその場で面白いパフォーマンスを上げることで売名行為ができます。
これによって多くの「有名になりたい人」にとって自分の実力以上ぼジャンプができる場となっているため、参加するモチベーションが湧きます。
単純に「配信者」と話ができるチャンス
もう一つは単純に自分が視聴している配信者とリアルタイムで話ができることそのものという点にあります。
ファンであってもアンチであっても、その対象となる人物に自分の声を直接届けることは非常に難しいとされています。物販会場で直接挨拶をしても、向こうは何百人と会話をする+会話自体が目的ではないため、内容を覚えられていないことがほとんど。
それに対しこの「凸待ち」では、会話の内容そのものが動画のネタとして成立している手前、配信者も邪険に扱うことはできず会話が膨らみ、結果として配信者に覚えられやすい環境が生まれています。これはファンにとっては嬉しいですよね。
↓ただし、内容によっては炎上してしまう危険性をはらんでいますので十分に内容を理解してからにしましょう。
凸待ちの二次拡散効果
そんな中、凸待ちには実はもう一つ見落としがちな二次拡散効果があることをご存知でしょうか。それが「インフルエンサーを凸相手に逆指名することによる効果」です。
凸待ちは基本的に大量の連絡を配信者が受け、その中から配信者が話したい人をある程度選別することができるという方法も取れるため、例えばDMなどで大量の凸待ち希望者を募集し、その中から「ある程度有名な人」を選ぶこともできます。
これによって、一見突撃者が売名行為をしているように見えて実はその突撃者が後で「実はこの配信者に突撃してきた」とSNSなどで拡散することによって、配信者が本来取り込めていない層を二次的に獲得することができるのです。
この仕組みは世間でも非常に多くの人が取り入れられていて、例えばZOZOTOWNの前澤社長が少し前に大量の現金をツイッター上で配布しましたよね。あれも実は当選者を見てみるとある程度フォロワーがいる有名人が選ばれているんです。
当然その当選者はツイッター上で喜びをあらわにしますから、そのフォロワーも前澤社長の取り組みを知る機会ができるという仕掛けです。本田圭佑さんなども同じような取り組みをしていますね。
ライブ配信戦国時代に向けた戦略として凸待ちは取り入れたい
↓でも紹介していますが、5Gの波がきている以上、ライブ配信が世の中に浸透するのはもはや必然。これによってライブ配信でどのくらいの幅を持つことができるかが試される時代になってきています。
凸待ちは配信市場において伝統的かつ廃れない有効な施策となっているため、これからライブ配信に参入していく表現者たちはこの方法を取り入れるすべを身につけておいた方が間違いなく得策となるでしょう。
それでは。
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