どうも、YouTuber分析家のヒトミです。
すごく長い鼻の像を映した歴史的動画から、もうすぐ15年が経とうとしています。
21世紀初頭の情報社会にイノベーションを起こしたYouTubeは、2010年代に入りYouTuberという新たな職業を生み出しました。
この新たな市場については、学術的な論考やノンフィクションの自伝、あるいはハウツーものなど、非常に多岐にわたる著作が世に送り出されています。
そのすべてを紹介することはできませんし、それだけ玉石混淆となっていることも否めないでしょう。
そこで今回は、YouTube関連で個人的に読むに堪えると思われる本を4冊取り上げてみました。動画制作の空いた時間にでも、ぜひ読んでみてください。
目次
『YouTubeで小さく稼ぐ』MEGWIN‐関根剣

MEGWIN TVチャンネルを運営する著者が、YouTubeで稼ぐノウハウをまとめた本です。
本書の特徴は、そのタイトルどおり副業として月3万円程度の収入を得ることを想定しているということ。
大言壮語を吐いておきながら自叙伝まがいのサクセスストーリーしか語らないYouTuberは数多くいますが、著者は実現性の高い目標を掲げている点で好感が持てます。
その記述も具体性に富んでおり、「ペットは最強の被写体」であったり「だらだら撮りは絶対NG」であったり、キャッチーに分かりやすくまとまっているといえるでしょう。
比較的初心者向けの内容ですが、経験を重ねたYouTuberが読んでも多くの情報を得られるはずです。
『YouTubeで食べていく~「動画投稿」という生き方~』愛場大介(ジェットダイスケ)

YouTubeの黎明期から活躍されている、ジェットダイスケこと愛場大介の著書です。
この本もまた、客観的かつ具体的なハウツー本として参考になるでしょう。
あえて両者の違いを挙げるとすれば、MEGWINの本は彼の経営者としての性格が反映されており、ジェットダイスケの本は彼のクリエイターとしての姿勢が反映されている点にあります。
もちろん、どちらもYouTuberとしてのノウハウを得られる良書であることに変わりはありません。
機知に富んだ文章で、その話題はスタートレックからYouTuberの承認欲求にまで及びます。
ヒカキンやシバターなど、他のYouTuberへのインタビューもまとめられており、純粋なビジネス書として読める点も評価できるでしょう。
やや中級者向けの内容かもしれませんが、YouTuber必読の書といえます。
『YouTube革命 メディアを変える挑戦者たち』ロバート・キンセル

YouTuberとして活動するということは、良くも悪くもYouTubeというプラットフォームの上で勝負をするということです。
このソーシャルメディアについて最低限の素養がなければ、地の利を活かした戦略や戦術を練ることはできないでしょう。
本書ではYouTube副社長として働く著者によって、これまでの同社の歩みが語られます。
そこに登場するのは、ジャスティン・ビーバーやPSY、ジョン・グリーンを筆頭に、国籍もジャンルも違う大勢のYouTuberたち。
まさに彼/彼女らを主人公として、無数のサクセスストーリーが取り上げられているのです。
YouTubeの歴史に関するノンフィクション本はいくつか出版されていますが、それが運営側の視点から語られている点で本書は貴重であるといえます。
たとえば、YouTubeの検索アルゴリズムを視聴回数ではなく視聴時間を重視する方針に変えたことでスパム動画が激減したことや、
同社が音楽業界に対し年間10億ドル以上を払っていることなど、いずれの記述も一読の価値があります。
『インターネット的』糸井重里

最後に肩の力を抜いて読める本を。
ここに書かれているのは、コピーライターの糸井重里が考える情報社会のライフスタイルです。
彼がわざわざ「インターネット的」と呼ぶのは、それがインターネット”を用いた”生き方ではないからです。
そうではなくて、インターネット”のような”生き方にほかなりません。
情報技術を活用して社会を生きるのではなく、情報技術に合わせて社会を生きるということ。
その具体的な思想が書かれた本です。
それは、たとえばクリエイティブに消費することの大切さであったり、文体を気にせず話し言葉で書くことの意義であったり。
著者の考え方はわかりやすく示唆に富んでいます。
この本が著されたのは2001年ですが、その内容は情報社会が続く限り普遍的なものであるといえるでしょう。
厳密にいえばYouTubeを主題とする本ではありませんが、ネットビジネスに携わる以上は読んでおきたい書であるといえます。
ラファエルさんの自伝本も爆発的な話題性を読んでおりましたので、別記事ではありますが紹介させていただいておりますのでご参考まで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。
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