地方創生という言葉が聞かれるようになってから久しいですが、その波はYouTube界にも達しています。
たとえばYouTuber事務所であるUUUMは、2019年春に地方拠点として宮崎県宮崎市にオフィスを開設。
地域ネットワークを拡充するとともに、所属クリエイターによる観光プロモーションの足掛かりとしています。
他にも広告代理店を中心に「ご当地YouTuber」オーディションなども行われており、現地に根付き、現地の魅力を発信するクリエイターが発掘されているようです。
と、こんな風に書くとなんだか堅苦しく聞こえますが、たしかにYouTubeの飽和した市場において、地方に活路を見出すというのは自然な流れ。
来る5Gの時代に向けて、あえて都市部を離れるという選択肢も賢明といえるでしょう。
そこで、今回は地方在住である4人のYouTuberを取り上げ、それぞれの動画とともに紹介したいと思います。
目次
地方YouTuber①:カズチャンネル

福井生まれ福井在住のカズさんは、まさに地方YouTuberの代表格といえるでしょう。
普段のレビュー動画においても、その訛りが独特の個性を演出してくれています。
とりわけカズさんと福井とのつながりが強調されたのは、2018年に起きた福井豪雪被害だったといえます。
彼はマスコミに報道されない福井の現状を動画で伝え、その援助の手段として、ふるさと納税を呼びかけたのです。
こうした経緯もあり、同年には政府広報の案件も受け持つほど、彼は地方創生の中心的存在となりました。
今後も福井で暮らすことを宣言していますし、広大な景観を活かした動画をこれからも上げていくに違いありません。
地方YouTuber②:釣りよかでしょう(佐賀よかでしょう)
一方、九州代表といえば、釣り系チャンネル「釣りよかでしょう」の名前が上がるでしょう。
もともとニコニコ動画で佐賀の魅力を紹介していた彼らは、2014年からYouTubeでの動画投稿を始めました。
現在でもサブチャンネルとして「佐賀よかでしょう」を運営しており、アウトドアや農園経営など魅力的な動画を制作しています。
2018年には1300万円かけてキャンピングカーも購入し、もはやアウトドアの世界では右に出る者がいないかもしれません。
地方の面白さを最大限に伝えているチャンネルのひとつです。
釣りよかでしょう。さんについては以下の記事で成功の要因やオススメの動画などを紹介させていただいておりますので参考にしてみてください。
地方YouTuber③:ハイサイ探偵

さらに南へ下り、沖縄では「ハイサイ探偵団」が活動中です。
彼もまた釣りの動画をメインに上げているのですが、やはりそこは沖縄。
巨大ヘビにサメ、アリゲーターガーなどスケール感のある生物が出てきます。
本当に何が出てくるかわからないため、彼らの動画は見ていて飽きることがありません。
釣りだけでなく、海岸の清掃活動やモラルを啓発する動画も上げており、また最近では沖縄県からの案件でイベントの告知も行うなど、ウチナンチュの期待に応える活躍を見せてくれています。
地方YouTuber④:Abroad in Japan

最後に紹介するのはイギリス人YouTuberクリストファー・ブロードによるチャンネルです。
山形県に居を構える彼は、日本全国をまわり地方の魅力を世界に紹介しています。
最近ではL’Arc〜en〜CielのHYDEとも共演するなど、精力的に活動をしている様子。
もちろん、東北の復興にも携わる彼の動画は日本人から見ても十分に魅力的です。
しかし、何よりも英語圏の人々からしてみれば、日本という国がひとつの「地方」なのでしょう。
だからこそ、早い段階からそこに注目した彼のような存在が大きな成功を得ているのです。
まとめ:日本の風土に触れて
いかがでしたでしょうか?
クリエイティブな着想を得る上で重要なのは「マイナーをメジャーにする」こと、そして「メジャーをマイナーにする」ことです。
たとえば知らない土地の名産品や風習が取り上げられるのも面白いですし、反対によく知っているはずの日本という国のなかに意外な発見をすることもあります。
地方に住むというのは、両者の点において最高の素材に溢れているといえるでしょう。
来るべき時代に向けて、思い切って移住を決断してみてはいかがでしょうか。
地方系といえば、群馬17さんにも注目ですね。レストア動画などは下記の記事で紹介させていただいておりますのでどうぞ。気持ちいいリズムをとくとご覧あれ。
それでは。