本のレビューで有名な「文学YouTuberベル【ベルりんの壁】」。
ブックレビューという難しいジャンルにチャレンジしながらも成功を収めている彼女の成功の理由は一体、どんなところにあるのでしょうか。
今回は、ベルさんに着いてその人気の理由を徹底解剖していきたいと思います。
文学YouTuberベル【ベルりんの壁】さんの基本情報

文学YouTuberベルさんは、文学に関する動画を投稿しているクリエイターです。とりわけ書評動に定評があります。
登録者数は9万人を超える人気YouTuberの1人。「気軽に読書を楽しめる仲間を増やしたい」という思いから活動を続けているそうです。
実際、動画のコメント欄には「この動画を見て本が読みたくなった!」という声が溢れています。
まさに「本のインフルエンサー」と呼べる存在です。
さらに、活動の幅は動画配信に留まりません。WEBメディア等での執筆や、書店プロデュース企画「ベル書店」でも活躍しています。
文学YouTuberベル【ベルりんの壁】さん人気の理由①ニッチを攻める

彼女が支持される最大の理由は、文学×YouTubeという、ありそうでなかったニッチな需要にアプローチしたからだと思います。
美容×YouTubeは既に多くのYouTuberが存在し、まさに群雄割拠の状態です。参入障壁が高く、その世界で生き残っていくのは非常に大変なことです。
一方、文学×YouTubeには競合する相手がほとんどいません。
書評ブログが人気であることからも分かる通り、書評というコンテンツには高い需要があります。
しかし、YouYubeという市場には、その需要を叶える存在がありませんでした。
そこに現れたのが、文学YouTuberベルだったのです。
文学YouTuberベル【ベルりんの壁】さん人気の理由②聞き取りやすい言葉

もちろん、競争相手がいないからと言っても、肝心の動画のクオリティが良くなければ、今のような人気は得ていないでしょう。
この点、ベルさんの動画は、書評としても動画としても非常に質の高いものだと思います。
その質の高さを支えているのが、言葉の聞き取りやすさです。
ゆっくりしたスピードで、1つ1つの言葉をはっきりと発音する彼女の口調は、まるでナレーションのよう。
そ耳に心地よい声で、頭にすっと入ってくるんですよね。このスキルを活かして、MCの仕事もされているようです。
実は、以前のベルさんはこのような喋り方ではありませんでした。
初期の動画では、もう少し砕けた感じで、普段通り友人に喋りかけるような口調でした。
このことから、戦略としてナレーション口調を選択したのだと推測できます。
おそらく、原稿を用意しているのでしょう。
話の構成やどのように話せば聴き手にとって分かりやすくなるのかを考えているのだと思われます。
文学YouTuberベル【ベルりんの壁】さん人気の理由③幅広いジャンルに挑戦

ベルさんのチャンネルは書評動画が人気なのですが、取り上げる本のジャンルが多岐にわたっているという特徴があります。
「文学」と聞くと、小説の書評をイメージするのではないでしょうか。
ですが、彼女の書評では小説に限らず、ビジネス書や理系の書籍など様々なジャンルの本を紹介しています。
そのため、色んな層の人に興味を持ってもらえるのだと思います。
また、彼女は高い頻度で動画をアップロードしています。
試しに2019年に投稿された動画を数えてみたところ、83本でした。つまり4、5日に1本のペースで動画を制作していることになります。
本を1冊読む、話す内容を決める、動画撮影する、編集する・・・これだけの作業をたった4、5日でこなしてしまうってすごいですよね。
驚くべき速さです。高頻度で更新するからこそ、扱う本のジャンルを広げることができます。
そのことによって、新規ファンを継続的に獲得できているのではないでしょうか。
文学YouTuberベル【ベルりんの壁】さん人気の理由④本の薦め方にオリジナリティあり
最後は、動画構成の側面に着目してみたいと思います。
書評動画を例にとると、動画の一番最初に、おすすめしたいポイントを挙げています。
東野圭吾『パラレルワールド・ラブストーリー』の書評動画では、「SF系のミステリーが好き」「人間の嫌な部分を覗きたい」「複数視点のお話が好き」な人におすすめだと言っています。
本屋では、「恋愛小説」「時代小説」等のおおまかなジャンルの分類はありますが、内容ごとの分類はありません。
しかし、「こういう内容の本が読みたい」というニーズはあるはずです。
ベルさんは、内容の「タグ」をつけるというやり方を採用することで、そのニーズにアプローチしています。
文学YouTuberベル【ベルりんの壁】さん人気の理由まとめ
以上、文学YouTuberベルさんの人気の秘密を探っていきました。
彼女が成功した背景には、①ニッチな需要を狙ったこと、②聞き取りやすいナレーション、③幅広いジャンルの紹介、④動画内容においてオリジナリティを追求しているといった要素があることが分かりました。
ぜひ本に対する愛に溢れたベルさんの動画を見てみてください。
参考:活字系YouTuberの紹介
参考までに、活字系YouTuberを紹介させていただいている記事を2つほど関連として置いておきますので、このカテゴリの中で他のYouTuberにどんな方がいるのかを知りたいという方は下記からどうぞ。
また、YouTuberを目指す方が読むべき本をもまとめておりますので、こちらも参考までに置いておきます。
それでは。