YouTubeから「再生回数」が消える日は来るのか。テレビに学ぶ評価経済の限界とは

どうも、YouTuber分析家のヒトミです。

YouTubeを支える概念といえば「チャンネル登録者数、再生回数」の2軸が主に視聴率にとっては大事と言えるでしょう。

そう、これらの概念はクリエイターにとってでなく「視聴者」にとって大事なのです。

この記事では、これからの時代にYouTubeというプラットフォームに訪れる変化を、すこしだけ先取りして深掘りしていくことにしましょう。

はじめに「評価経済」とは何か

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評論家の岡田斗司夫氏によって提唱された概念である「評価経済」とは、現存の「貨幣経済」とは異なる価値を持つ概念です。

貨幣経済が価値を持つものを「貨幣」とするのに対し、評価経済では「影響力」が価値を持ちます。

例えば、Twitterにおけるフォロワー数が10人のアカウントと100万人のアカウントでは、100万人のアカウントの方が「影響力」が高く、評価経済上では価値を持っています。

この「影響力」をいかに高めていくか、という観点が評価経済上では高い優先度を持つことになるのです。

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またこの「影響力」は、貨幣経済においても一定程度の価値を見出すことができます。

先程の例で言えば、フォロワーが100万人のアカウントで自身の講演会のチケットを販売した方が、フォロワー10人のアカウントでチケットを販売するよりも売上見込み、つまり得られる貨幣は大きくなるでしょう。

これらの概念は相互に関連していると言うことができます。

現代のYouTubeは「評価経済」

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さて、現代における「YouTube」というプラットフォームを読み解いていきましょう。

このプラットフォームでは、「チャンネル登録者数」を見かけ上の頂点とした評価経済が循環しています。

多くのクリエイターは「自分のチャンネル登録者数がこのくらいだから、企業案件を受けるときもこのくらいの金額が妥当だろう」「アップロードした動画はこのくらい再生されるだろう」と見込みを立てています。

加えて視聴者は「チャンネル登録者数が100万人を超えているんだから、このクリエイターの動画は面白いに違いない」と、一定の評価を常にバイアスとして抱いています。

どんなに面白い動画であっても、一定程度のチャンネル登録者数がいなければ人々の目にさらされることはない、という評価経済が循環しているのです。

評価経済の与えるプラットフォームへの悪影響

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評価経済は、プラットフォーム成長期には正の影響を与えます。

どんどんと人気を押し上げられるクリエイターが複数誕生する事で、「ヒカキンを生み出したプラットフォーム」としてプラットフォーム自体の評価額が上がります。

しかしながら一方で、プラットフォーム成熟期には負の影響を与えます。

「なんでこのクリエイターはチャンネル登録者数300万人なのにつまらないコンテンツをアップロードしているんだ」

「自分が面白いと思っているクリエイターの動画は、いつも数十回しか再生されていない。自分がおかしいのかもしれない」

といった、不要な自己否定、ハードルの上がりすぎることによるバイアスで面白さが感じられないといった、負の影響を及ぼすのです。

インスタグラムでは「いいね数」が既に抹消

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既に市場の最大成長期を通過しているInstagramでは、2019年末から「いいね」数が抹消されました。

人々は自分の投稿が何いいね付いているのかを確認できなくなりしたが、この転換点こそが評価経済の限界を表しています。

「なんでこの投稿に全然いいねが付かないんだ」

「なんであの人の投稿にはこんなにいいねが付いているんだ」

不要な「負」の感情を抹消すべく、インスタグラムの新たな経営者が先手を打った状態が評価経済の限界なのです。

YouTubeから「いいね、再生回数」が消える日

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この現象は、いずれYouTubeにもやってくることは容易に想像できます。

アップロードされた動画に対する評価が不透明となり、クリエイターにのみ開示される。

再生回数も係数指標、広告収入のためのクリエイター機密情報として一般公開はされない。そんな世界が近づいているのかもしれません。

一部のクリエイターはこの仕組みに既に気付いており、「チャンネル登録者数100万人を突破した事を確認したあと、チャンネル登録者数を非公開にした」中田敦彦さんなどが代表例でしょう。

再生回数に囚われない「真のコンテンツ」が生き残る社会へ

これからの時代に求められるのは、「再生回数が非公開であっても、視聴者が見たくなるようなコンテンツ作り」です。

テレビでは視聴率という概念が評価経済成長期を支え、そして成熟期にインターネットに抜かれました。

「先行者」の動きをそっと見ていたYouTubeというプラットフォームから数字が消える日は、そう遠くないのかもしれませんね。

さらに変わりゆく未来に起こる変化が気になる方は、下記の記事でも様々な世界線が描かれているので参考にしてみてください。

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